新宮市といえば熊野三山のひとつ、熊野速玉大社が有名ですが、すぐ近くに神倉神社(かみくらじんじゃ)という神社があるのをご存知でしょうか?
知る人ぞ知る、歴史的にも重要な意味がある隠れパワースポットです。
ですので、熊野速玉大社へ行かれる際はぜひ神倉神社も行ってみて欲しい…!
のですが、頂上へ行くまでの石段が怖すぎる神社でもあるのです。
石段っていうか崖?
神社へ参るというよりも「石段を登るアクティビティ」のほうが正しいのではないだろうか。
と思うほど、崖…じゃない圧巻の石段です。
- 恐怖の石段、神倉神社とは?
- 神倉神社の石段と頂上の御神体
- 神倉神社の駐車場
- 神倉神社の所要時間やアクセス
などをご紹介します。
新宮市の隠れパワースポット神倉神社とは
歴史的にも重要な意味がある隠れパワースポットの神倉神社。
熊野の神様「熊野権現」が、熊野三山(速玉大社・本宮大社・那智大社)にまつられる前に一番最初に降臨された聖地と言われています。
すごく歴史が古いんです。
ご神体は、巨大な岩「ゴトビキ岩」です。
500段以上にもなる恐怖の石段をのぼった頂上に、これまた断崖絶壁の上に、ご神体の「ゴトビキ岩」は鎮座しています。
修行のごとく険しい石段の道のりを、のぼっていかなければ会えない神様。
しかし、その場所まで行くと「ああ、凄い場所だな」と実感できると思います。
(全く私は第六感のない人間ですが、神倉神社だけはなんか凄い…ゾワゾワって感じます)
【恐怖の石段】新宮市の神倉神社へ!
熊野速玉大社から徒歩20分くらいのところにある神倉神社。
私は何度か神倉神社を訪れているのですが、毎回神社のふもとまで行って、
「なんじゃこりゃ。のぼるのやめようかな」
とひるみます。それくらい石段が怖い。
しかし、ここまで来たので意を決してのぼる。
崖のような石段をのぼりスタート
最初のうちは険しいけれど、まだ一応「階段」ではあるのですが、数分のぼったあたりで気づく、
上に行くにつれて余計、急で険しい石段になってないか?
もはや石段というか、直角に近い。
これは崖です。
何が怖いって、これだけ急なくせに踊り場がほぼないんですよ。
そして、石段の幅が狭いんです。
踏み外しそうになるけど、踏み外したら最後、下まで転がり落ちるしかないという。
決して後を見てはいけません。
しかし、上を見ても途方に暮れます。
見て良いのは足元だけです。
ロッククライミングをしているつもりはないけれど、手すりのない、踊り場のない、直角に近い急な石段を登るのは、ある意味ロッククライミングです。
命綱が欲しいです。
生命の危機を感じながら、人生とは…なんて考え始めたり。
ただ、人生はそうそうハードなことばかりではありません。
頑張ってのぼれば、途中から徐々に普通の石段になっていきます。
(石段をのぼること5分くらいでここまで来た)
ご神体のゴトビキ岩とご対面
なんとか冷や汗をかきながら頂上まで行くと、なんと、
ゴトビキ岩様…!
なんとも不安定そうな場所に、鎮座しております。
しかし、なんでこんな場所にこんな巨大な岩が落っこちずにあるんだろう。
神秘的だ。スピリチュアルな感覚はあまりない私でも、ここまで来ると下界とは違う風が吹いてる気がしました。
そして、ここは新宮市を一望できる絶景スポットでもあります。
あの急な崖(石段)を、恐怖に屈することなくのぼってきたからこそ見えるこの絶景。
嗚呼、、爽快。この達成感たるや…
(この後恐怖の下りがあることをこの時の私は知らない。)
因みにここは、映画「溺れるナイフ」の原作の舞台にもなった場所です⇒溺れるナイフロケ地巡り旅2 和歌山新宮市編!
神倉神社の石段、下りはもっと恐ろしい
危険な思いをしてここまで上ったかいがあった。
と、清々しい気分でまた下りに差し掛かり気付く‥
階段を降りるのは、のぼる以上に恐ろしい事を。
上る時は気づきませんでしたが、下りは途中から先が見えないくらい急です。
本当に直角なんじゃないだろうか。
先が見えないこの角度、ジェットコースターが頂上から一直線に降りる時の光景に似てません?
それくらい凄い石段なのです。
上ってきた時も薄々感じていた「生命の危機」感が、より一層強くなりました。
写真撮るのも命がけです。
転がり落ちたら死ぬ。
どうしよう。冷や汗をかきながら、一歩一歩着実に降ります。
ここで私の人生終わる訳にいかん!!!
と、チラッと横を見ると・・
「女坂」これはきっと迂回路!
ということで、下りはこの道を選択しました。
女坂は普通の山道で、決して楽な道ではなかったけれど、あの下が見えない石段を降りる事を思うと断然楽。
下まで到着した時、ふうっと安堵し二度と上りたくないと思いました(笑)
が、人間というのは一度感じたスリルをまた味わいたいものなのか、その後何度か行ってるんですよね。
その後訪れた時は、女坂は使わず通常ルートで降りてみました。その様子↓
(降ってる人は我がオットです)ヒョイヒョイ降りつつ、一瞬危ない瞬間も。
神倉神社の石段を駆け降りる火祭り
神倉神社では、毎年2月に「御燈祭」というお祭りをしています。
白装束の男性たちが、神倉神社の上から火を持ってあの階段を走って駆け降り競争するというなんとも恐ろしい命知らずなお祭りです。
転がり落ちたら大怪我、最悪は死ぬかもしれないあの石段を走って降りる、しかも火を持ってって‥。
どんな身体能力なんだ!
新宮の男性は肝が据わってます。
絶対に参加はしたくありませんが(女人禁制なので女性は参加できませんが)見に行くだけなら面白いです。
⇒新宮市神倉神社の驚愕の火祭り【お燈まつり】に行ってみた感想。
神倉神社の駐車場の場所
神倉神社から徒歩1分くらいのところに駐車場が2箇所あります。
神倉小学校の前です。
✔️ 神倉神社 第1駐車場
8台停められます
✔️ 神倉神社 第2駐車場
第1駐車場よりこちらの方がたくさん停められそうです。
神倉神社の所要時間やアクセスや
✔️ 神倉神社の参拝にかかる所要時間…30分〜1時間
上り10分・下り10分・お参り10分くらいでした。
とはいえ、人によって歩くスピードはそれぞれなので、急がずゆっくり上り下りしてください。
✔️ アクセス…JR新宮駅から徒歩15分、車で6分
✔️ 神倉神社の住所・電話番号
- 〒647-0044 和歌山県新宮市神倉1丁目13−8
- 0735-22-2533
ホテル・宿→ 神倉神社周辺の宿情報を見る>
【重要】神倉神社へ行く際の注意事項
写真を何枚も見ていただいてわかると思いますが、普通の神社と違い足元が非常に悪いです。危ないです。
ですので、絶対に滑りにくい歩きやすい靴で行きましょう。
ヒール系や厚底系は絶対ダメ。サンダルもやめておいたほうが良いです。
また、荷物は最小限で。両手があくボディバッグやリュックにしましょう。
手提げバッグだと危ないです。
犬は連れていけるのか?
と私も犬を飼ってるので思いましたが、犬は入れないそうです。
ただ、もし連れていけたとしても、リードを持ってあの石段を上り下りはとても危険です。
靴・荷物に注意して、挑んでみてください。
頂上についた時、神秘的な岩と新宮市の絶景が待っています。
✔️ 神倉神社の周辺情報
熊野速玉大社の近くにあるオモロイたこ焼き屋「むらたこ」
ホテル・宿→ 神倉神社周辺の宿情報を見る>
映画「溺れるナイフ」舞台のホテル→ 旅館あづまや <和歌山県>
🍊🍊🍊
コメント
ここは何度かトライしましたが、やはり高所恐怖症の私には無理が有ります。
当家の開祖は熊野本宮の宮司の出なので、最初に熊野権現様が降臨なされた神倉神社は元熊野本宮とも呼ばれます。
ですから何とか登りたいのですが、どうしても足がすくんでいつも諦めます。
モノノフ様
明けましておめでとうございます。いつもコメントありがとうございます。
分かります!
なぜあんなに恐ろしい階段を作ったのか謎です。
最初から迫力満載ですが、上に行けば行くほど、踊り場もなくなりさらに急こう配になっているように思います。
でも、脚の悪そうな高齢の方も階段を上ったりしているので‥慣れなのかとも思います。新宮の方は子供の時から上っているから平気みたいですよ。
元熊野本宮と呼ばれているんですね。確かに元祖ですものね。
私もまたチャレンジしたいと思います。