田辺市のJR紀伊田辺駅の近くにある『闘鶏神社』
この神社は、幼い頃からよく遊んでいた私にとって庭のようなモノだったんですが
2016年には世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に追加登録されて、観光の方も沢山訪れ、なにやら凄い事になっているではないか!
闘鶏神社にお参りすると、熊野三山めぐりと同じ意味があるとはどういう事か、見ていきましょう。
和歌山県田辺市の闘鶏神社
JR紀伊田辺駅から徒歩5分くらいの町中に闘鶏神社はあります。
闘鶏神社の名前の由来は、読んで字のごとく、昔ニワトリを戦わせたというところから来ています。
なぜ、鶏を戦わせたかというと‥
平安時代の末期に起こった源平合戦で、平氏につくか、源氏につくか決める為だったのです。
武蔵坊弁慶の父と伝えられる湛増が、社前で紅白の鶏7羽を戦わせて決める事にした。
(赤が勝てば平氏、白が勝てば源氏に付く)
で、見事7羽とも白が勝ったので、源氏に付き、壇ノ浦の戦いで平氏を制した。
というお話です。
7羽共全て白が勝つって本当なんですかねぇ。まぁ1000年も前の大昔の事ですが。
弁慶の父がいたので、田辺市は武蔵坊弁慶の生まれの地と言われています。

弁慶と父の湛増
闘鶏神社の社務所には、湛増の鉄烏帽子や弁慶が浸かったとされる産湯の釜などが展示されています。
闘鶏神社は勝負の神様!
鶏を戦わせて源氏に付き、源氏を勝利に導いた。
という事から、闘鶏神社は「勝負の神様」のご利益があるとも言われています。
闘鶏神社は熊野三山に参ったのと同じご利益が!

闘鶏神社拝殿
(ちょうど年に一度の田辺祭りの日でした。)
闘鶏神社は、別名『権現さん』とよく呼ばれています。
熊野山所権現(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の三社の神様)が分霊されているのです。
「白河法皇の時代に熊野三所権現を勧請した。」
とされているので、今から1000年ほど前ですね。
熊野の神々は、闘鶏神社の拝殿の右隣にお祀りされています。
あ、速玉大社の神様は拝殿の左側でした。
闘鶏神社の社殿の形は、熊野本宮大社が川の増水で流される以前の形(現在大斎原がある場所)を再現しているため、熊野三山の別宮的存在と言われています。
その為、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)を全て回る時間や体力のない人は、闘鶏神社で熊野の神々にお参りする事ができるというのです。
苦労して熊野三山めぐりをしなくても、闘鶏神社でご利益があるというのはちょっと味気ない気もしますが、時間がない方は是非訪れてみて下さい。
参考記事▶︎【語り部がすすめる】熊野三山めぐり1日コース|食事も温泉もまるっと楽しむ
田辺市闘鶏神社の場所
- 住所 〒646-0029 田辺市東陽1-1
- 電話番号 0739-22-0155
街なかポケットパークでガイドさんに案内してもらえる!
闘鶏神社のすぐそばに、『街なかポケットパーク』という観光案内、休憩所が2018年にオープンしました。
つい最近、出来たばっかりです。
街なかポケットパークにはボランティアガイドさんがいて、なんと1時間無料で田辺市の案内をしてもらえるのです。
私もボランティアガイドさんに闘鶏神社を案内してもらいました。
ガイドさんがとても知識豊富で、知らない事を沢山知れました。
普通こういうガイドは有料で一人1000円以上はかかるところを無料とは太っ腹です!
私を案内してくれたガイドさんは外国語対応もしているとおっしゃっていました。
(ボランティアガイドさんが常にいるのか、何時まで案内してもらえるのかは分からないので、事前に確認してみて下さいね。)
■ 街なかポケットパーク ■
- 住所 〒646-0031 和歌山県田辺市湊27−1
- 電話番号 0739-33-9030
- 営業時間 9:00~17:00
コメント