前回 おもしろ和歌山弁講座&クイズ(紀南地域)大阪弁との違いは?
という記事を書いたら、これが結構地元の人間にウケてですね。
みんな地元の言葉を当たり前に使ってるけれど、他と比べてみると確かにヘンだしそれが面白いんです。
という事で 和歌山弁講座第2弾!
今回は、関西弁とひとくくりに言っても様々、和歌山弁と大阪弁、京都弁の違いを具体的に挙げてみました。
和歌山弁と大阪弁と京都弁の違い
具体的な言葉の違いをピックアップしてみました。
因みに、私は紀南の人間なので、和歌山弁というよりは紀南言葉を使っているので、和歌山の北部の方は
「ちげーよ!!」
となるかもしれませんが、ご了承ください。
~しない事
- 大坂・・・せーへん
- 京都・・・しーひん
- 和歌山・・せん/しやん
~する事
- 大坂・・・すんねや/すんねん
- 京都・・・すんにゃ
- 和歌山・・するんや
行けない
- 大坂・・・行けへん/行かれへん
- 京都・・・行けへん
- 和歌山・・行けん
来ない
- 大坂・・・けーへん
- 京都・・・きーひん
- 和歌山・・こん
話せない
- 大阪・・・話されへん
- 京都・・・話せへん
- 和歌山・・話せん
和歌山弁はどれも、短縮した感じで短く言いますね。
和歌山弁と大阪弁同じ言葉でも真逆の意味になる事も‥
大阪の人と話をしていて困る事があります。
それは、同じ言葉なのに真逆の意味になる言葉です。
「できんで!」とか「行けんで!」
というフレーズ。
先ほどの「和歌山弁大阪弁京都弁の違い」にも書きましたが、
大阪弁は行けない事を「行けへん」「行かれへん」と言うのに対し
和歌山弁は「行けん」と言います。
大阪弁だと出来ない事を「できへん」「できひん」と言うのに対し
和歌山弁は「できん」と言います。
和歌山弁には「へ」とか「ひ」とかが入らないんですね。
和歌山人は、「できんで!」と言われたら、「出来ない」という否定の意味に捉えますが、なんと大阪人はこれを「出来る」という肯定の意味で言っている場合が多いのです。
意味が真逆ですよね。
会話の最中にこの「できんで」や「行けんで」という言葉が出て来たら、OKって事かな?とニュアンスで理解するけど、メールの文中なんかにこれが出てくると・・・
できるの?できないの?どっち??
と全く分かりません。
大阪人の
「できんで」「行けんで」「食べんで」「話せんで」
この辺りがサッパリどっちの意味か分かりません。
和歌山弁は敬語がないって本当?
他府県から来た方と話をしていると
「和歌山弁は敬語がないからね~」
とよく言われます。
和歌山弁とネットで検索しても「和歌山弁は敬語がなくて失礼」とかよく書かれています。
他府県民からは、和歌山人はみんな、ローラとか森泉みたいな感じ、と思われてるのかな?それはそれで楽しそう‥(‘ω’)
調べてみると
また、敬語を使うことが失礼とされることも多い。これは全国的に見ても土佐弁などでしか見られない珍しい傾向である。小説家の司馬遼太郎は「紀州方言には敬語がない」と著書の中で述べ、紀州では敬語のない平等の思想が古くから根付いており、明治初期に紀州・土佐で自由民権運動が起こった理由を、歴史的背景として、上下関係の少ない皆平等の思想が古い時代から根付いていた経緯から来たものとして肯定的に評価している。
出典:Wikipedia
なるほど、上下関係の少ない、皆平等の土地にしたいという思いから、敬語のない土地になったんですね。
確かに土佐の人とは通じるものがあると思ってたんです(^^♪
ですが、敬語に相当する方言って・・・?
京都や大阪の人がよく言う「~してはった。」とかかな?
確かに「~してはった」は全く言わないですけど、でも、敬語に相当する方言がないだけで、丁寧語(です、ます)程度は話せるっつーの(゚Д゚;)
ただ、謙譲語や尊敬語の使い分けは苦手な人が多いかもしれません。
和歌山は、農業や漁業が盛んで、ビジネススーツに身を包んだバリバリのビジネスマンが少ないんですね。
職業柄、きちんとした敬語を使わなくても成り立つ土地なんです。
漁師さんが「初めまして。どちらからお越しになったんですか?」なんて言わないですよ。
「おまはんは、どっから来たんや~?」これが自然です。
敬語を使う事自体失礼になる、とWikipediaにありましたが、
敬語を使うとどうしても他人行儀になり、壁があると言うか・・仲良くなれない感じがします。
和歌山人は、誰とでも分け隔てなく仲良くしたいんです。
言い方がキツク聞こえるかもしれませんが、全くもって悪気はありません。
方言は面白くて奥が深い
のウケが良かったと冒頭述べましたが、これで気づいたんですけど
方言についてのトークってどんな場面でも必ず盛り上がるんですよ。
年配の方と話をしていても、その年齢の言い方があって面白い。
他府県の方と話をしていても、お互いの言葉の違いを話すと盛り上がる。
同じ地域に住んでいても、少し離れただけで言葉が変わる。
本当、どんな場面でも方言トークって盛り上がるので、会話につまってシーンとなった時とかに使ってみて下さい。
(是非、きい散歩の和歌山弁ネタも活用してネ)
私は、汚いとかキツイとか怖いとか言われるこの和歌山弁(紀南弁)を愛しているので、どこへ行っても変わる事なく使いまくってやります(笑)
すると、ただ喋ってるだけでウケて、話のネタになるんですよね。
自分の生まれた土地の方言を愛して、もっと活用してみて下さいね。
コメント
私は紀伊半島豪雨の被害を目の当たりにして以来、3年間は他府県には赴かず紀南の復興に貢献する為に主な被災地である本宮や勝浦や串本あたりを旅して廻ってました。
何度も同じ所を訪れると言葉の違いも実感するようになりましたね、例えば紀北では「しちゃある、言うちゃある」ですが紀南では「しぃやる、言いやる」。
紀北では自転車の事を「じてこ」と呼びますが紀南はどうですかね?
そうそうこれは有田地方のお婆ちゃんの限定語ですが、相づちを打つ時に「ウンウン」や「フンフン」ではなく「イーイー」とか「インイン」て言うんです!
私はいつもそれを聞くと、心の中で「出たなショッカー」と叫んでます(^_^;)
モノノフ様
紀北・・しちゃある、言うちゃある。~でねぇ、そんでねぇ
紀南・・しやる、言いやる。~でよぉ、ほんでよぉ
って感じですね。どこが境目なんやろう?
紀南でも「じてこ」言いますよ。最近の子はどうでしょうね。チャリンコとかチャリーとかかな?
「イーイー」???!!
聞いた事ないですね。ショッカーwww
この間、太地町の方の方言聞いたら「~しませよ~、行きませよ~」と言うらしいです。
その他も教えてくれましたが、何語かサッパリ聞き取れませんでした。
同じ和歌山でも方言色々ですね。