他府県民が聞くと何を言ってるのか全く分からない。
もはや日本語ではない?!
和歌山の紀南のほうの言葉は、意味不明かつ汚い言葉とよく言われます。
ですが、和歌山弁がテレビに取り上げられた事もあり、最近は「カワイイ」なんてことも言われてるんですよ~!
そんな、意味不明かつカワイイ和歌山弁の面白い単語と、和歌山弁クイズも用意しているのでやってみて下さい~!
和歌山弁講座 代表的な単語【紀南地域】
私は、おばあちゃんっ子なので、同世代からも「田辺弁がキツイ」とよく言われます。
なので、今から挙げる和歌山弁は、和歌山弁というよりは紀南周辺の言葉が多いと思います~。
「あ」行
-
- あが、あがら・・・自分、自分たち若者はあまり使いませんが、「あがら丼」という田辺市の特産品を使った丼で観光PRしているので「あがら」という言葉自体に馴染みのある方は多いはず。
- いぬ、いのか、いんでくら・・・帰る、帰ろうか、帰ってきます。若者はあまり使わず、年配の方がよく使う言葉。
- いっかど・・・大量に
- えらい・・・疲れる、しんどい
- おいやん・・・おっちゃん、おっさん
- おばやん・・・おばちゃん、おばはん
- おまはん・・・お前ですがいわゆる「お前」程えらそうではなく、親しみがこもった言い方なので、ニュアンス的には「お前」と「おまえさん」の間くらいです。
- おちん・・・お菓子。おばあちゃん世代しか言わない気が・・
「か」行
-
- がいに・・・そんなに
(例)がいに美味しくなかったわ。 - かだら・・・からだ
何故か、体と言いにくいらしく「かだら」になる。
- がいに・・・そんなに
「さ」行
-
- ~さがす、~さがいて・・・○○し続ける、○○しまくる(例)食いさがす→食べまくる、寝さがいて→寝続ける、ほりさがいて→散らかしまくって
- しか・・・○○の方が
これを言うと他府県の人は「鹿?なぜ鹿が出てくる?」とハテナマーク一杯になる様子。
(例)「チョコよりプリンしかええやろ」「こっちしか安いわ~」 - じてこ・・・自転車
- ずつない・・・食べ過ぎてお腹が気持ち悪い
- せえない・・・つまらない。単純につまらない、というよりは、楽しみにしていた事がなくなった時などに使われるので、つまらないに寂しいがプラスされた言葉です。なので標準語で表現するのは難しいかも。
(例)同窓会○○ちゃん来れんとー。せえないなぁ。
「た」行
-
- たってくる・・・退屈してくる、飽きてくる
- つれもて・・・一緒に、連れて
(例)つれもて行こら→一緒に行きましょう。「つれもていこら」という言葉は妙に有名で、和歌山の地酒にも「つれもていこら」があるんですよ(^^♪ - てき・・・あいつ、ヤツ
かなり年配の男性が使う言葉、というイメージです。私は30代ですが、同世代で使っている人はいません。多分若い人は知らない言葉です。 - どもならん・・・どうしようもない、とても悪い
(例)あいは、どもならんヤツや。・・・あいつは、どうしようもない悪いヤツだ。
「な」行
-
- なっとう?なっとうしょうに・・・どう?どうしよう
- なっとど・・・どうにか、なんとか
- にえる・・・青あざができること
「は」行
-
- ひしる・・・叫ぶ
- ふうわりい・・・恥ずかしい
- べっこう・・・余計な事
(例)「べっこう言わんでええ!」余計な事言わなくて良い。喧嘩の時とかによく出現する言葉です。 - ほかす、ほる、ほっとく・・・捨てる、捨てておく
「ま」行
-
- まくれる・・・こける、転がる
- めばちこ・・・ものもらいの事
- もじける・・・壊れる
「や」行
- やにこい、やにっこー・・・凄い、とてもこれを言うと他府県の人が「ヤニこい?タバコ?」と、またハテナマークになります。紀南の方の言葉ですが、最上級の凄さを表す言葉です。
紀南の方言と思っていましたが、意外に京都でも「やにこい」は使われています。ですが京都の場合意味合いがかなり違い「もろい、壊れやすい」の意味です。 - やんだに・・・何度も
- よわった・・・しまった!まいった。
和歌山弁講座 大阪弁との違い
・語尾の違い・-
- ○○よ~
(例)「私よ~、昨日よ~、スーパーでよ~卵買ってんな。ほいたらよ~(そしたら)・・・」
と、言葉と言葉の語尾に「よ~」が入るので、「ヒップホッパーか?」と言われます。
-
- ろ?
(例)「こい(これ)食べるろ?」「あんた話聞いてないろ?」
これ、私は普通の会話だと思ってたんですが、大阪の人からも指摘を受けたんです。普通の関西弁の場合は「食べるやろ?」「聞いてないやろ?」
という風に、「ろ」の前に「や」が必ず入るんです。
これは、大阪弁と和歌山弁の大きな違いの一つです!
-
- ○○ら
(例)「行ってくら」「いのら(帰ろう)」「食おら」「つれもていこら」「仕事しよら」
こんな風に、語尾に「ら」が入ります。
-
- ○○よし、○○よしよ
(例)「食べよし」「寝よし」「聞きよし」「宿題しよし」
これも他府県民から指摘された「○○よし」。特に「食べよしよ~」の「よしよ」の方がウケます。
「○○よし」という言葉には、「○○したら?」という提案型の時と、「○○しなさい!」の命令型の2パターンの意味合いがあり、その時のニュアンスで変わります。
・ これ→こい
・ あれ→あい
・ それ→そい
・ どれ→どい
・ だれ→だい
・ こんなに→こがに
・ あんなに→あがに
・ そんなに→そがに(そがいに)
・ そしたら→ほいたら、ほんなら
・ そして→ほいで、ほな
・ すると→ほなな
おもしろ和歌山弁クイズ
クイズ
どういう意味か考えてみて下さいね!答えは下に書いています♪
- じてこもじけっさがいて、なっとうしょーに。
- てき何ちやったらー?
- あがの事はあがでせぇ!
- あのおいやん、いっかどおちんくれてんな~
- やにっこーにえたーるやんけ。なっとうしたんよ?
- じてこでまくれっとんでにえてん。ふうわりわー。
- さっき食いさがいたから、ずつなーてしゃーないわ。
- ほってほりさがいて出て行ったわ!
- そがな事ゆーても、わしもえらいんやて。
- ほなぼちぼちいんでくら。
- あらくたーやけもんやさか、近寄ったらあかんで。
- おまはんいんでしもたら、せえないわ~。
答え
どうでしたか?分かりましたか?
多分、和歌山県民でも分からない人は分からないと思います(笑)
特に若い人は使った事ない言葉だったんちゃうかな?
答え合わせと行きます!
- 自転車が壊れまくってしまった。どうしよう。
- あいつ、何て言ってた?
- 自分の事は自分でしなさい。
- あのおじさん大量にお菓子くれたのね。
- 物凄く青あざになってるけど、どうしたの?
- 自転車でこけて青あざができてん。恥ずかしいわ。
- さっき食べ過ぎて、お腹が苦しい
- 散らかしまくって出て行った。
- そんな事言っても、私も体がしんどい。
- そろそろ帰ります。
- ひどく手の付けようのない悪い人なので、近寄るな。
- あなたが帰ったら、つまらないし寂しいわ~。
和歌山弁の有名な特徴は「ざ行」が言えない!
「月曜から夜更かし」という番組で取り上げられた、和歌山弁のおばちゃん。
何かというと、「ざじずぜぞ」の発音ができず「だぢづでど」になってしまいます。
例えば・・・
- れいぞうこ→れいどうこ
- ザリガニ→ダリガニ
- ぜんぜん→でんでん
- ざぶとん→だぶとん
- ザビエル→ダビエル
- ゾウさんのざぶとん→どうさんのだぶとん
- ゾゾタウン→どどたうん
若い人は比較的言える人が多いんですが、、私の夫も、どうやら「ざ行」が苦手です(笑)
なので、日常会話が成り立たない事もしばしば。
ですが、私はこの何を言ってるか分からない和歌山弁に誇りを持っています!
南紀白浜旅行はレンタカー必須です!
南紀白浜は公共の乗り物がとても不便で、電車は1〜2時間に1本程度。
バスもありますが本数が少なく、行き先によっては最終便が17時という早い時間で終わってしまうことも。さらに、何が不便かというと、主要観光地(白浜温泉やアドベンチャーワールドなど)と白浜駅、南紀白浜空港がそれぞれ見事に離れています。
ザックリ書くとこんな感じ
大きなキャリーバッグを持って、トボトボと白浜温泉を目指して歩いてる人を見かけますが、車がないと移動は厳しいよーーと教えたくなります。
(しかも歩行者に優しい道でもない)和歌山県は完全に車社会なので、旅行の際もレンタカーが必須です。
楽天トラベルレンタカーならよく割引クーポンが発行されているので、レンタカー会社に直接予約するよりも安く予約できたりします。
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コメント
和歌山弁の特徴の一つ、ざ行が正確に言えないことで有名ですが、大阪府でも泉州地区で、同じように「雑巾・どうきん」などと言うことがあります。犬鳴山や孝子峠を越えたら、隣同士からかもしれません。さて、和歌山弁は、未来の言葉という説があるのをご存知でしょうか。標準語でも「じ」と「ぢ」、「ず」と「づ」を区別しないで発音するでしょう。昔はきっと区別があったのでしょう。現在でも、言語学者や古典芸能に携わっている方は、区別しているかもしれませんが、日常生活で区別しなくても通じると、次第に区別しなくなるという説なのです。ですから、和歌山弁を広めたら、千年後には「残念・だんねん」「全部・でんぶ」「雑巾・どうきん」が標準語になるかもしれません。和歌山県のみなさん、和歌山弁を堂々と広めて、子ども、孫、そして千年後の子々孫々に家訓として言い伝えていきませんか。なんと壮大な計画ではありませんか。お勧めします。
泉州でも、「体・かだら」「ラジオ・だじお」なども、高齢者が言うことがあります。もしかしたら、阪和線や南海電車、隣同士の和歌山県にゆかりのある方かもしれませんが。
ちなみに、私の妻は、兵庫県生まれで大阪府育ちです。和歌山県に縁がないのですが、「息子の学校へどうきんを1枚持っていく」などと言い、さらに「どうきん」とメモします。もともと、未来人かもしれません。
澤田武弘様
コメントありがとうございます。
泉州の方もざじずぜぞ言えないんですね。
和歌山弁は、未来の言葉という説←←知らなかったです!!
本当ですか!!!
ダサいと思っていたけれど実は最先端かもしれないんですね。これは和歌山県民へ朗報ですね。
1000年後の未来のために、是非広めていきたいです。しかし、私自身はけっこうしっかりざ行が発音できます(笑)
ですが、夫は全く発音できないので、後世に伝える計画は夫に言ってみます。
「体=かだら」はうちのじいちゃんが言ってました。幼心に違和感を覚えていました。
が、「だじお」は聞いた事ありません!かなり未来から来られた方ではないですか?
奥様はメモまで「どうきん」になってしまわれるんですね。お茶目です。
でもそれが実は最先端かもしれないですね!
『和歌山弁は、未来の言葉説』ですが、ある大学の先生の講演で聞きました。一つの仮説でしょうが、私は信じています。区別しなくても通じるようになったら、日本全国でも区別しなくてもよくなるわけです。『言葉の経済性』というのだそうです。
ある有名な声優の方は、東北地方のズーズー弁で育ったそうですが、仕事柄、克服したそうです。この声優さんから『ざ行』を正しく発音するための練習方法を教えていただいたことがあります。でも、和歌山弁の未来のために、今回は封印しましょう。
澤田武弘様
「言葉の経済性」←調べてみました。
『コトバの仕組みは、人間ができるだけ労力を使わなくて済むように、効率的に出来上がっているという性質』
長い時間をかけて、難しい発音が容易に発音できるように変化していくという事と勝手に理解しました。
となると、和歌山弁の「ザ行⇒ダ行問題』は、本当に労力を使わなくて済む発音ですね!!
確かに、未来語に思えてきました!!
そのザ行の正しい発音方法も興味深いですが‥和歌山の未来の方が大事ですね。